■シャンプーの基本
シャンプーの手順
ペットをシャンプーする際の基本的な手順や、注意点などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1:
櫛やスリッカーを使い、老廃毛を除去する。もつれや毛玉があれば、完全に除去する。
もつれや毛玉を残したまま洗えば、毛は強く固まり締まって頑固なフェルトになると同時に、その部分の洗い流しと乾燥が十分にできません。
2:
犬の身体全体をざっとお湯洗いします。これは汚れが落ちやすい状態にするためと、シャンプー剤の刺激を分散し和らげるためです。
被毛が水をはじくときは、ごく少量のシャンプー剤を溶かしてこれを行います。汚れがひどい場合も同様です。
このとき肛門腺を絞ることができれば、済ませます。多少水をはじくことは普通であり、すぐに濡れるようなら被毛の傷みが考えられます。
3:
シャンプー液を、ボールなどの容器に、6倍から10倍に薄めます。薄すぎると思えるくらいのほうが濃すぎるより安心です。
4:
薄めたシャンプー液を柔らかめのスポンジに含ませ、液がスポンジと被毛の間を出たり入ったり、よく行き来するようにつかむように洗います。
漫然とではなく今どこを洗っているかを意識しながら、順序立てて洗うのが、手際のよさにつながります。
5:
洗い終わったら、お湯で完全に流し去ります。この作業は洗う時の何倍もの入念さを必要とします。
絶対にどこにも、少しもシャンプー液を残さないで下さい。残っていると皮膚と被毛を良好に保てません。
6:
流し方は上部からはじめ、被毛に手を入れて流し残しを手ごたえで確認しながら、逆毛にこすりだすようにして、下方に移ります。
ここでも今どこを流しているかという順序立てた意識を忘れずに、行ってください。
●洗い残しやすいポイント
・ 目と目の間
・ 耳に周辺から頬にかけて
・ あごの下
・ わきの下
・ 尾の下側から内股にかけて
・ 足指の間と足の裏
・ オッパイの溝
・ オスの玉やオチンチンの脇やしわの中
・ 内股の奥
・ その他しわになっている箇所
7:
水分を取り除いていきます。
上から下へ水気を落とし、長毛なら、耳や口ひげ、足のあたりは手で絞るようにします。
8:
次にふき取りですが、バスタオルよりも、犬用のシャンプータオルが手間もかからず、的確です。
あまりこすったりせずに、つかむように水分を吸い取り、そのタオルを絞ってまた吸い取り、これを 繰り返します。
絞っても水分が出なくなるまでふき取ります。
9:
コンディショナーをつけます。
スプレー容器に原液を薄めて入れ、全体に吹き付けます。
コンディショナーを溶かす時は、40℃くらいのお湯だと容易です。
適量は、1ヶ所ひと吹きくらいでしょう。
顔には、いったん手に吹きつけたものを、すり込むようにして下さい。
10:
普通の浴用タオルなどで余分な水分をふき取りながら、ドライヤーを当てて乾かします。
11:
乾ききる直前にブラッシングをします。
毛を逆立てるように、毛の1本1本が独立するようにブラッシングします。
巻き毛では、それを引き伸ばすようにすれば、フワッとした見栄えのよい仕上がりとなります。
長毛種だけでなく、柴、ハスキーといった厚く深い毛でも同じです。